昨日は大阪プロレス観戦日でした。

今月の大阪プロレスは25日と26日がアゼリア大正ホールでの定期興行となっており、ある意味で1つの区切りだった大阪・関西万博でのイベント開催が終わっても、息つく暇なく今度は上半期の総決算である“大阪城下祭”に向けて止まることはありません。

この両日の核となるのは、今年で4回目の開催となる大阪ライトヘビー級トーナメントです。

そもそもは2022年の再始動にあたって新たに創設されたベルトの初代王者を決めるものでしたが、その翌年以降も実施され、今や秋の“天王山”に引けを取らないぐらいに価値を上げてきました。

今年はいわゆるベテラン勢からはタイガースマスク選手のみがエントリー。

そして前回のトーナメント以降からレギュラー参戦となっているSUZAKU選手、木下亨平選手、TiiiDA選手といったフレッシュな面々が初出場とより世代交代感が強いラインアップとなりました。

そんな選手たちを迎え撃つのは現王者であり、東北ジュニアヘビー級と沖縄プロレス王座も持つ三冠王者の大瀬良泰貴選手です。

これまでの流れとしては、今大会の優勝者が大阪城下祭で大瀬良選手に挑戦する形になりそうですが、今年は現王者もエントリーしているため完全優勝を成し遂げた際には発言権も強まり、大阪城下祭では思うがままのカードを組むこともできそうで、それはそれで見てみたいという気持ちもあります。



25日の1回戦を勝ち上がったのは松房龍哉選手、SUZAKU選手、大瀬良泰貴選手、TiiiDA選手の4人。

優勝するには2日で3試合というタイトな日程に加え、既に前日の激闘が身体に現れている選手もいましたが、体力の温存など考えずに準決勝からフルスロットルで2試合とも紙一重の差だったと感じました。

決勝に勝ち上がったのは松房龍哉選手とSUZAKU選手ということで、これは昨年のエクスカリバー以来となるシングルマッチですね。

両選手ともことあるごとにトーナメントでの対戦を意識した発言をしていただけに願ったり叶ったりの状況とあって、意地の張り合いのような展開になりました。

試合が進むにつれ松房選手が試合をコントロールしているように見えたものの、ことごとく決定打だけは許さなかったSUZAKU選手が初登場時にも松房選手を下した技“ヴァーミリオン・スプラッシュ”で凱歌。

試合後にはお互いを少しだけ認め合う光景もありましたが、個人的には2人は対角に立つ方が共に輝く気はします。

それでも龍雀?雀龍?タッグも…いつかは見てみたいかなぁ。

続いてSUZAKU選手は大瀬良選手を呼び込んで挑戦表明も行いました。

互いのマイクアピールが回りくどいのはキャラクターとして(笑)、大瀬良選手が嬉しそうに見えたのはししむぞの気のせいだったのかなぁ。

2人の参戦形態やスケジュールを考えると前哨戦はなさそうですが、過去に何度も対戦していますから手の内はある程度分かっているはず。

ライトヘビーのタイトルマッチはハズレなしと言われるように、今回も好試合になることを期待しています。
Written by 『商売繁盛!列島(https://www.prosperisland.com/)』ししむぞ