今年はわずか2日間の短期決戦で行われた大阪プロレスの大阪タッグフェスティバル2024。
現タッグ王者を含む8組が参加したことで、個人的に注目していたポイントは3つでした。
まずはどのタッグが現王者組を止めるのかということ。
流れとしては今大会の優勝タッグが次期挑戦者となるわけですが、現王者組がそのまま優勝ともなればベルトの価値であったり発言力は強まるはずです。
2つ目のポイントとも重なってきますが、今のローグネイションに発言力まで付いてしまうと大変です。
その2つ目が現在の大阪プロレスのリングを席巻するローグネイションに一矢報いることができるのかということ。
浅川紫悠選手の長期欠場により戦力ダウンが懸念されていましたが、それ故の結束や大瀬良泰貴選手の加入で勢いは衰えるどころか増す一方。
大瀬良選手はローグネイションには不在だったライトヘビーのカテゴリに入りますから、今後はそこもターゲットに絞ってくるはずです。
最後は“外部勢力”の優勝を阻むことができるのかという点です。
大阪プロレスに縁のある桜島なおき選手の存在によりあまり外敵感はありませんが、過去の大阪タッグフェスティバルでレギュラー参戦でないタッグの優勝は2010年の1度のみ。
抗争していたDRAGON GATEとの対抗戦の色合いもあった大会でした。
九州プロレスではともにシングル戦線でベルトに絡む選手のタッグですので脅威であることは間違いありません。
と自分なりの注目ポイントをまとめてはいましたが、2日目しか観戦していないとはいえししむぞの目を奪ったのは“菊松”の2人でした。
昨年の大会では“ザ☆虎ビリー”と“INFINITY”といった大阪プロレスのタッグの歴史を創ってきたタッグ相手に主導権こそ握られるも逆転勝利で準優勝に輝きました。
優勝を目標に掲げて挑んだ今大会ではゼウス選手とタイガースマスク選手のタッグに敗れ4強止まり。
目標達成はならず、成績も下がってしまったのですから彼らはきっと満足していないはずですが、試合の主導権を握っていたのは菊松でしたし、試合後の悔しがる仕草を見ていた人たちはこれからもっともっと強くなる彼らの姿を想像できたんじゃないかなぁ。
そういえば…どことなく“桃の青春”を見ていた時と同じような感覚があったのは気のせいじゃないはず。
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