興奮が冷めてしまわないうちに昨日のエクスカリバーのことについて徒然と書いてしまいたいと思います。

プロレス初進出となる会場の咲洲モリーナで行われた大阪プロレスの年末の祭典とのことでレギュラー参戦選手以外にも縁のある選手やゲストなど多くの選手が参戦し大盛況で幕を閉じました。

時間の制約などもありますから前半戦は思った以上にあっさりと結末を迎えてしまったりという点は仕方ないと残念の気持ちが混在しましたが、後半戦のタイトルマッチはどれも印象に残る良い試合だったように感じます。



まずは大阪名物世界一選手権。

菊タロー選手に加えて、予想通り松井幸則レフェリーの存在により、過去の大阪プロレスと現在の大阪プロレスがいつも以上に強く交錯する楽しい試合となりました。

くいしんぼう仮面選手とえべっさんの長〜い入場を待たされたわりには試合に関わった時間が短すぎた救世忍者乱丸選手には気の毒だったと言わざるをえませんが、タイトル戴冠がなかったことになっている大坂丈一郎選手が正真正銘の王者になったことは嬉しかったです。

大阪プロレスで楽しいプロレスを担う以上、“くいえべ”と比較されることは宿命でもあります。

ある意味、モチーフのあるくいえべに比べて、“大坂丈一郎”は一から作り上げてきたキャラクターです。

当然ながら全てがウケるわけもなく、スベってしまうこともありますが、シュッシュとチ○チ○で確固たるポジションを築いたことは素晴らしいです(笑)

大阪名物世界一おめでジョー!



大阪ライトヘビー選手権はおそらく今大会のベストバウトかな。

松房龍哉選手をデビューから知っている人、大阪プロレス再始動をきっかけに知った人、今年3月の試合を観戦した人、今日が初めて見た人でそれぞれ印象は変わってくると思いますが、本当に良かったなぁと。

日に日に成長する姿を見て、近い将来にベルトを巻く日がやってくるとは思っていましたが、このタイミングでタイガースマスク選手から奪うのはドラマですよね。

松房選手自身は3月の怪我で時間が止まったままと表現していましたが、復帰して以後の活躍を見れば決して回り道でもなかったのじゃないかなぁと思ってしまいます。

当然、1度勝っただけでは“超えた”とまで行かないでしょうが、間違いなく“域”には入ったわけです。

もう次の戦いの日時も相手も決まりました。

自身の時が動き始めた今、今度は大阪プロレスの時間をも大きく動かすのか注目したいと思います。



セミとメインはこれまでの試合とは毛色が違って、善対悪の構図が明確となったタイトルマッチです。

大阪プロレスタッグ選手権はローグネイションに軍配が上がり、ベルトは移動となりました。

タコスパにとっては天王山で味わった屈辱を晴らすべく指名したものの、結果としてはどん底に突き落とされてしまいました。

手に汗握る熱戦というわけではありませんでしたが、ルードの戦い方としては100点満点のフルコースだったと思います。

ここまで完璧に遂行してしまうと防衛戦が逆に大変だなぁとも思ってしまいますが(汗)、個々の力では言うまでもない2人がタッグのベルトを取ってしまったわけです。

おそらく次の挑戦者はタッグフェスティバルの優勝タッグになるでしょうが、勢いだけで取れるベルトではないでしょうね。



メインの大阪プロレス選手権も多少のルード戦法としての介入がありましたが、正規軍がセコンドの排除に成功したこともあって、中盤以降は真っ向勝負の肉弾戦が繰り広げられました。

技名こそ違えど、お互いに決めるならばラリアットかブレーンバスター(ジャックハマー)系ですから、試合展開は単調でもその分、痛みや驚きはよりダイレクトに伝わってきますから、「もう20分!?」「もう25分!?」とあっという間に時間は経っていました。

最後は王者として同じ相手に連敗は許されないという意地の勝利でしたが、本当にどちらが勝ってもおかしくなかった。

ローグネイションにはライトヘビーを狙える人材がいないので、取ることができるベルトは独占となりました。

これで2024年の主導権は一旦ローグネイションが握るわけですが、正規軍もこのまま黙っているわけにはいかないでしょう。

過去の歴史から見ても、ルードが強い時期は活性化のチャンスでもありますから、むしろこれからの大阪プロレスには期待できるはずです。



…とここまでは大満足だったエクスカリバーのことを書いてきましたが、ちょっとネガティブなこともどうしても書いておきたい。

いつの日か、「あの時よりも良くなってる!」と思えれば最高ですからね。

ネガティブはごめんなさいの方はここまでご覧いただきありがとうございましたということで。







プロレス初進出となった咲洲モリーナ。

新しく完成した建物ということで木造というコンセプトも含めて、綺麗で居心地の良い空間でありました。

ただ1000人規模でのプロレス会場としての利用はどうなのかなという気持ちもありました。

見やすさはあったものの音(声)が聞こえにくいというのか籠るというのか…。

大阪プロレスは特にやり取りが大事な試合もありますからねー。

あと、トイレが少なすぎる。

4時間近くの興行ですから、トイレを利用することが当たり前の状況で、男性が10個ほどでしたかね、もちろん女性の数はわかりませんが、ここは継続して利用するなら本当に改善してほしいです。

今回は好天だったから良いものの、もし雨天時の試合ならトイレに行くにも傘が必要なんだろうか。。。

そう考えると、今年5月のビッグマッチで使用したTTホールは良かったです。

ここは個人的な好みになりますが、ファンが集うようなエントランスがある会場が好きなんですよね。

さらに理想を言えば、物販はエントランスに設けてほしい。

実際に今回の咲洲モリーナでは会場入口の横に物販があって、座席もあって、動線もあってと大変でした。

あのあたりのお客さんはプロレス観戦を楽しめたのかなぁ。。。

最後のネガティブは今大会に限らずですが、主に映像担当のカメラマンが会場のお客さんにとってのストレスになっていること。

もちろん有料での映像配信を行っている以上はベストのものを届けないといけませんから、良いポジションで撮影することはわかっています。

わかっているのです…。

でもねー。。。

…これ以上はネガティブを超えたものになりそうなので強制終了しておきます(笑)

それでもエクスカリバーは本当に面白かったし、本当に行って良かったと思っていますから、そこは強調しておきます。
Written by 『商売繁盛!列島(https://www.prosperisland.com/)』ししむぞ