昨日の戯言に引き続き、12月10日に行われる大阪プロレスのビッグマッチ“エクスカリバー”のししむぞ的注目ポイントをまとめていきたいと思います。
今日は後半戦の4試合を書いていきますが、怒涛の4連続タイトルマッチとさすがビッグマッチというラインアップですね。
【くいしんぼう仮面 vs えべっさん vs 大坂丈一郎 vs 菊タロー vs 救世忍者乱丸】
初っ端のタイトルマッチは大阪名物世界一ということで唯一ニコニコしながら見ることが許される試合ですね。
それでも選手たちはベルトを腰に巻くため必死です。
新調された大阪名物世界一のベルトを5月に奪取してからは1度防衛に成功しているくいしんぼう仮面選手にとって2度目の防衛戦。
今回も1対1ではなく歴戦の挑戦者たちを迎えることになりましたが、その中にこれまで数々の激闘(楽闘?笑闘?)を繰り広げてきた菊タロー選手が入っています。
ちなみに今大会は吉野レフェリーが不参加となっており、現時点で試合の担当割り当ては発表されていませんが松井幸則レフェリーがこの試合を裁く可能性がありそうです。
かつて“伝統芸能”とまで評されたくいえべと松井レフェリーが揃うことにより起こる化学変化が試合の軸になりそうですね。
また、お笑いベルトを戴冠したことが“なかったこと”になっている大坂丈一郎選手にとっては再び巡ってきたチャンスをそろそろ生かしたいものです。
【タイガースマスク vs 松房龍哉】
ここからはニコニコしながらの観戦は許されない、いわゆる“因縁”を抱えた試合が続きます。
初代王者のタイガースマスク選手が持ち続けたまま1年以上が経過し、これが5度目の防衛戦となる大阪ライトヘビーのベルト。
王者も決して盤石ではないものの、タイトルマッチになると無類の強さを見せることで長期ロードとなっています。
今回の挑戦者は松房龍哉選手で、これは3月に行われた試合のいわば再戦です。
試合中の負傷により消化不良で終わってしまった一戦でしたが、復帰したから組まれた再戦ではなく、きっちり実績を重ねて挑戦権を勝ち取りました。
前哨戦でも両選手間で勝敗が決することも多く、本番に向けて期待も高まる一方でしたが、ここに来てアクシデントもありました。
松房選手がインフルエンザにより直近の大会を欠場。
時間はあったため、明日の大会に出れないということはないでしょうが、どこまで回復しているかは勝負を決するポイントの1つになるかもしれません。
【タコヤキーダー&アルティメット・スパイダーJr vs TORU&ゴリアテ】
大阪プロレスタッグ選手権は因縁を超えて遺恨清算をも含む試合となりそうです。
王者組は天王山において、タコヤキーダー選手がTORU選手に、スパイダー選手がゴリアテ選手に敗れた上にマスク剥ぎにあうという屈辱的な敗退。
ゼウス選手の天王山優勝をアシストするという形でとりあえずの“仕返し”は済んでいますが、大舞台で大勢の観客が見る前でリベンジをするためにローグネイションの2選手を挑戦者として指名しました。
タッグチームとしてはタコスパに大きく分があると見てはいますが、見るからにデカくてパワーのあるゴリアテ選手と2年連続天王山準優勝とシングルプレイヤーとしての地位を確立しつつあるTORU選手の組み合わせが脅威であることは間違いありません。
来年2月に開催が発表されているタッグフェスティバルを王者として迎えるのはどちらのタッグになるのでしょうか。
【クワイエット・ストーム vs ゼウス】
メインイベントはもちろん大阪プロレス選手権試合です。
元はと言えばゼウス選手が王者としてストーム選手の挑戦を受けるつもりが、試合中の負傷でベルトは返上し自身は欠場となり、返上されたベルトはストーム選手の元に渡って、敵対する勢力のローグネイションが結成となりました。
最短距離でのベルト奪回を期して挑んだ天王山ではローグネイションを4人とも下して挑戦権を掴むという文字通りのV字復活となっています。
ただ、真の意味での復活はこのタイトルマッチに勝ってこそのものでしょう。
一方でストーム選手が属するローグネイションも結成当初の勢いが落ち着きつつある今、セミファイナルのタッグ選手権も含めて連敗は許されませんし、何より“戻る場所”を守るためにも存続意義が問われる状況にはしたくありません。
ローグネイションはフリーランスの選手中心ですので、前哨戦はそれほど行われませんでしたが、お互いに手の内は知り尽くしているはず。
基本的には真っ向勝負となるのでしょうが、天王山で試合が決する要因となったセコンド介入など、果たしてこの試合ではどのような戦略を用意しているのでしょうか。
2024年の大阪プロレスでまず主導権を握る選手がどちらになるのか、とても気になります。
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