10月最初の戯言なので明るい話題で始めたかったですが、残念ながら悲しい話題です。

ライオンズは昨日の敗戦により、僅かながらに可能性が残っていたクライマックスシリーズ進出条件である3位以内が完全に消滅しました。

これでシーズン終了までは残り数試合があるとはいえ終戦です。

実際に今日の試合前の公示で“骨牙”と称される栗山巧選手と中村剛也選手、昨日の試合で自打球により途中交代したマキノン選手、今年は1軍と2軍でフル回転をした田村伊知郎投手などを登録抹消してあまり出番が得られなかった選手を昇格させています。

特にタイトルがかかった選手もいませんので、今日を含めて残りは3試合だけですが何かしら来季へのきっかけを掴むことができれば良いですね。



そして話は遡りますが、まだ僅かな可能性に懸けていた30日の試合前に登録を抹消され、事実上の今季終了となったのがししむぞの応援している増田達至投手でした。

今回の抹消理由は腰痛ということで不振によるものではありませんでしたが、最初から最後までなんとも言えないシーズンとなってしまいました。

昨季は中盤まで守護神として安定した成績を残したもののコロナ特例での離脱後は人が替わってしまったかのような不安定さを露呈。

遂に守護神の代替わりになるかと思われましたが、後継者候補の大本命だった平良海馬投手は先発転向、方程式の一員だった水上由伸投手は春季キャンプから絶不調ということで、結局は消去法のような形で今季の守護神も増田投手で開幕を迎えました。(※開幕戦は新人の青山美夏人投手が登板)

その時点で増田投手は今季25セーブを挙げれば通算200セーブということもあり、普通に1年間投げ続ければ手に届く数字でした。

ただし、よく言われる唸るボールを投げれずに空振りを奪えない投球内容が続き、防御率は6点前後を行ったり来たり。

守護神として信頼できるような状態ではありませんでしたが、監督は頑なに配置転換を否定しました。

もちろんこれが長く守護神を務めてきた増田投手への敬意であり、甦ることを期待したものであることは感じていたものの…ファンとしては辛かった時期でもあります。

6月下旬ごろからは無失点の試合も増え、今季中の200セーブ達成も視界に入ってきたところで、8月に悪夢が待っていました。

登板4試合中の3試合で自身に黒星が付く泥沼状態へと陥り、無期限の再調整で2軍降格となりました。

2軍では6試合全てを無失点に封じて再昇格となったものの、登板機会なく戦線を離脱することになってしまったので“変わった”のかどうかを見定めることはできませんでした。



球団としては貴重なFA残留の選手ですので、通算200セーブはどうにかしてでも達成させる方向で考えているとは思います。

ただ年齢的にもここ最近の成績としてもフルシーズンの守護神は厳しいというのが現実です。

幸いにも今季は田村伊知郎投手、豆田泰志投手といった適性があるかもしれない投手が台頭し、途中加入のクリスキー投手も残留となれば有力な候補になるでしょう。

それでもルーキーイヤーから応援している増田投手が競争に勝ち、来季は守護神として胴上げ投手になることが一番見たい景色です。
Written by 『商売繁盛!列島(https://www.prosperisland.com/)』ししむぞ