大阪プロレスの9月の定期大会「出陣」で大きく注目を集めていた2つのトピック。
まずは先月の大会で衝撃的な結成のデモンストレーションを行ったルード軍“ローグネイション”の初陣です。
傍若無人な振る舞いに対してはブーイング一択で間違いないのですが、個人的には大阪プロレスの歴史は楽しいプロレスだけでなく、善と悪がぶつかり合う激しいプロレスとの両輪で築き上げてきたと思っているので、この流れは大歓迎だったりします。
今大会は新王者となったストーム選手がおそらくスケジュールの関係で不在だったのは残念でしたが、ラフな戦法を交えて最後は“堂々の”反則負けを選択、そして新メンバーの存在を仄めかすというルードとしては満点の出陣だったのではないでしょうか。
メインイベントで行われたのは大阪プロレスタッグ選手権。
HUB&GAINA組からベルトをあるべきところへ戻すと、初防衛戦は異例の敵地のリングで行うという独自の王者像を歩み始めた“タコスパ”が大阪プロレスの誇るレジェンドタッグ“INFINITY”を迎えます。
しかし、タコスパにとっては事あるごとに壁となってきたのがインフィニティです。
今回も王者組側からの指名で実現したというのもタコスパらしさですよね。
いざ試合が始まると、経験がモノを言う場外戦でインフィニティが主導権を握ります。
かつてはブラックバファロー選手のパワーとツバサ選手のテクニックが絶妙に補完するタッグでしたが、さすがに体力の衰えが否めない今は試合運びで駆け引きをするタッグへと変わりました。
そんな駆け引きに惑わされてきたタコスパではありますが、こちらも今や大阪プロレスの代表的タッグとなりつつあります。
守勢に回る時間帯でもスムーズな連携でダメージの分散と回復に努めるなど、タッグとしてより機能している印象は強かったです。
最後は若干「えっ!?」という感じはありましたが、巧みな切り返しで王者が防衛に成功しました。
まだまだこれから成熟していくタッグチームだと思いますので、「タコスパと言えばこの技!」みたいなものは欲しいですね。
おそらく次のタイトルマッチは12月のビッグマッチが濃厚です。
当然ながら対戦相手はこれからの流れになりますが、シングルのベルトを持つローグネイションが次なる標的と定める可能性は大いにあるでしょう。
来月は己の力だけで切り開く天王山に出陣します。
ベルトは守るだけでなく、奪うこともできます。
絶好の機会に“タコ”と“スパ”はどのような結果を残せるのか楽しみです。
売店で見つけたポストカード。
…いつから発売されていたんだろう?
このような共通デザインのグッズはコレクター心をくすぐります。
ただ、全選手分が販売されていたわけでなくナンバリングで“001”とあったので、第2弾・第3弾と続けていきたいという考えなのでしょう。
やっぱり理想はトレーディングカードなのですが、新たなコレクションアイテムとして注目していきたいと思います。
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