TTホールでの数々の激闘から2週間。

大阪プロレスではもう新たな闘いが始まります。

主役となるのは、再始動した大阪プロレスで新設された85kg以下のライトヘビー級に属する選手たち。

そのライトヘビー級でトーナメントが行われるのは昨年に引き続き2回目です。

昨年は初代王者を決めるということでとても盛り上がった大会になりましたが、今年のテーマはおそらく次期挑戦者と“ストップ・ザ・タイガースマスク”となりますか。

ししむぞは準決勝・決勝が行われる後半のみ観戦予定ということで、現状は明日の結果待ちとなりますが、とりあえず1回戦の対戦カードを軽く展望しておきたいと思います。



【菊池悠斗 vs 佐野蒼嵐】

第1試合で登場する菊池悠斗選手は昨年の大会で大番狂わせを演じ旋風を巻き起こしました。

その決勝でも先日のタイトルマッチでもタイガースマスク選手の前に屈しましたが、1年でその実力は誰もが認める位置まで高めてきました。

何よりタイトルマッチに敗れたことで本来ならしばらく巡ってこないであろうチャンスがすぐ掴むことのできる位置にあることは大きなモチベーションになることでしょう。

一方の佐野蒼嵐選手はTTホールで掴めなかった初勝利を懸けてのトーナメントです。

階級を落として参加することで、キャリア差はあれどパワーはエントリーした選手の中でもトップクラスになるはずですから、今回の台風の目となるのはもしかして…!?



【ツバサ vs ARASHI】

4月の24周年記念大会で組まれたカードが引き続きの大舞台でリマッチです。

実力や経験がわずか1ヶ月で埋まるような差ではないものの大阪プロレスでの自力初勝利の勢いがどこまで百戦錬磨のベテランに通用するのか注目したいところ。

また、ツバサ選手にとっては次期挑戦者の権利を確保して、8月に控える50歳記念大会にチャンピオンとしてリングに立つ可能性を繋ぎたいところ。



【タコヤキーダー vs アルティメット・スパイダーJr】

TTホールではタッグを組んでベルトを戴冠した“タコスパ”が1回戦でパートナー対決。

共に大阪プロレスでのシングルのベルトには届いていないだけにバチバチの試合が予想されます。

スパイダー選手にとっては大事な試合での決め技となっているトルネードプレスにいかにして繋げるのか、タコヤキーダー選手にとっては昨年のトーナメントはコンディション不良により欠場となった悔しさを一気に爆発できるのかが勝負の分かれ目になりそう。



【タイガースマスク vs ビリーケン・キッド】

メインイベントで行われる1回戦もパートナー対決となります。

昨年もトーナメント中に同じ対戦カードが準決勝で組まれました。

活動休止前の大阪プロレスではシングル、タッグともに多くの戴冠歴があることから再始動後でも闘いの最前線に立つことが期待されたビリーケン・キッド選手。

しかし怪我の影響もあり、なかなか激しい試合では中心に立てていないのが事実でもあります。

“大阪エスペランサ”があるべき位置に戻るには格好の大会であり、格好の対戦相手と言っても過言ではありません。

王者としてこの大会に挑むことになったタイガースマスク選手。

昨年は記者会見があったため、各選手の想いを計り知ることができましたが、今年はそのような場もなく、先日に激闘となった防衛戦を行ったばかり。

もちろん王者として負けていい試合なんてあるはずがないものの、どのようなモチベーションや狙いを持ってこのトーナメントに臨んでくるのか未知数な部分が多いため全く予想ができないですね。
Written by 『商売繁盛!列島(https://www.prosperisland.com/)』ししむぞ