大阪プロレスの３月大会「ＢＵＳＨＩ−ＤＯ」は全試合にテーマがあるという注目の大会でした。 そして、その先に見据えるのは再始動後では初のビッグマッチであるクールジャパンパーク大阪ＴＴホールで行われる「大阪城下祭」と言えるのかもしれません。 第１試合では先ごろ行われたタッグフェスティバルでは敗れた“タコスパ”のアルティメット・スパイダーＪｒ選手が“ＩＮＦＩＮＩＴＹ”のブラックバファロー選手にリベンジ成功。 それも堂々の３カウントということでとても価値のある勝利となりました。 ただ、個人的に気になっていたのは今大会以降のポスターで突如不在となった菊池悠斗選手についてでした。 それだけで察することはありましたが、やはり当たってほしくない方の予想が当たってしまったようです。 プレ旗揚げから１年間の参戦を節目として道頓堀プロレスでトップを目指していく考えを表明し、大阪プロレスからは一旦離れるというマイクでした。 再始動した大阪プロレスの中で最も違う景色を見せてくれていたのが菊池悠斗選手でした。 ただでさえ目立つ赤髪という個性に加え、華麗な空中技や丁寧なファンサービスなど、肩書は大阪プロレスの選手ではないけれど大阪プロレス愛の溢れる姿勢にとても好感を抱いていました。 ベルトや勲章まであと一歩のところまで迫りましたが、その一歩を埋めるためにまずは道頓堀プロレスで改めて力を付けてくると決意したのならば、こちらはいつまでも待ってます。 第２試合では大阪名物世界一の暫定王者である大坂丈一郎選手の対角にくいえべが立つということで何やらありそうな予感。 くいしんぼう仮面選手が試合中に松山勘十郎選手を思わせる大見得を切る所作を見せたので、これは匂わせかと思いましたが、、、特に何もなかったようです(笑) ただ、試合後にはデザインを公募していた大阪名物世界一のベルトのお披露目が「大阪城下祭」に決まったということで、くいしんぼう仮面選手を対戦相手に指名しました。 まずはカードが１つ決まった感じですかね。 第３試合はアレス選手の負傷により延期となっていた壮行試合です。 最後はデビュー戦の相手も務めた若手の佐野蒼嵐選手に対して、あえてのトラキアで勝負あり。 試合後のマイクではゼウス選手からバックボーンについての言及もありましたが、それ以外にも再始動にあたってはゼウス社長、ブラックバファロー営業部長とともに多くの場所を駆け回っていました。 だから今度は彼の新たな挑戦に対して、応援という後押しをしていきたいですね！ 第４試合もタッグフェスティバルに絡んだリベンジの舞台です。 苦杯を喫したタイガースマスク選手がライトヘビー級の挑戦者に松房龍哉選手を逆指名をしました。 思えば両選手はそのライトヘビー級王者を決めるトーナメントの１回戦で対戦しています。 その時はタイガースマスク選手が勝利していますが、決して完勝や楽勝ではなく、むしろ松房龍哉選手の評価を一気に高めるような試合でもありました。 タッグに続きシングルでも“虎越え”をできるのか注目されましたが、、、試合は松房龍哉選手の負傷によりドクターストップという何とも言えない結果に。。。 復帰までは少し時間がかかりそうということで、同じシチュエーションで再戦できるかはわかりませんが、この２選手による“続き”は必ず実現させてほしいと思います。 また、後日決定したことにはなるものの、菊池悠斗選手が志願しての大阪プロレス継続参戦が決まっています。 ２人の息の合ったタッグは見れないものの、今度は気持ちを背負ってリングに立つんだと思うと、いろいろとやってくれそうな期待でいっぱいです。 メインイベントは長らく開催されていなかったタッグ王座戦が新ベルトのお披露目と伴って行われました。 タッグフェスティバル優勝で最も勢いのある三原一晃選手とＴＯＲＵ選手のタッグが挑戦しましたが、ＨＵＢ選手とＧＡＩＮＡ選手の壁は崩せず。 奇しくもフィニッシュとなったＧＡＩＮＡ選手を踏み台にした猛毒波布空爆は松房龍哉選手が負傷した技と同系統ということで説得力も十分でした。 そんな圧倒的な強さを示した王者組に対して、挑戦を表明したのは第１試合で勝利を掴んでいたタコスパです。 タコスパもかつてはタッグベルトを巻いていた時期があるので、ＴＴホールでの現王者と元王者の対決が決定的となりました。 大阪城下祭では３大タイトルマッチが大々的に謳われています。 おそらくはシングル、タッグ、ライトヘビーのことで大阪名物世界一は別枠なんだろうと思いますが、これでメインカードの１つが決定。 現実的に考えてタイトルマッチのダブルヘッダーはないでしょうから、シングルとライトヘビーの挑戦者が誰になるのかがこれから注目となるのでしょう。 もちろん予想が難しい外部の選手が挑戦する可能性もありますが、あの選手にいってほしいなぁやこんな対決が見てみたいなどプロレスは妄想することも楽しいですね！