昨日は大阪プロレス観戦でした。

現在の大阪プロレスは、再始動後では初となる大阪タッグフェスティバルが開催中で、トーナメント制の今大会は既に1回戦が終わって、この日の準決勝と決勝で約5年ぶりの王者が決まります。

ちなみにタッグフェスタの開催は約3年ぶりなのですが、その時は社会情勢により途中で中止になってしまったんですよね。

そんな苦しい時期もありましたが、アゼリア大正ホールでの興行も今大会から声出し応援が解禁となり、大阪プロレスの楽しいプロレスも本格的に戻ってきたんだなぁと実感しました。

さて、ししむぞは大阪プロレスに関してはMD(みんな大好き)というスタンスではありますが、それでもツバサ選手とブラックバファロー選手のタッグ「INFINITY」には思い入れがあります。

大阪プロレスを真剣に見始めた時期がINFINITY結成のタイミングと近く、リンピオでもルードでもない新しい基軸のチームがとてもかっこよく見えたものです。

そして、このタッグフェスタについてもINFINITYが結成されたことによりタッグ戦線が活性化することから、初代タッグ王者を決めるために始まった大会だと記憶しています。

つまりINFINITYとタッグフェスタの歴史は重なっているように見える…のですが、実際のところはあまり縁がないんですよね。

2014年の事実上の活動休止までにINFINITYとして出場したのはわずかに2回ですし、ともに優勝は逃しています。

しかもツバサ選手にしろブラックバファロー選手にしろ、それぞれ別のパートナーを迎えての優勝はあるという。。。

よくある言葉で表現すると、記録より記憶に残るタッグチームではあるのですが、そんな大阪プロレスの誇る名タッグが新たな勲章を掴むところが見たい。



準決勝の対戦相手は菊池悠斗選手と松房龍哉選手のタッグです。

1回戦ではベルト戴冠歴のあるタイガースマスク選手とビリーケン・キッド選手の「ザ☆虎ビリー」を下しています。

個々でもタッグでもキャリアは圧倒的にINFINITYが上回っていますが、菊池・松房組は若さや勢いはもちろんのこと、普段から組む機会が多いことでタッグとしての絆も日に日に増しており、あなどれない相手であることには間違いありません。

試合は序盤からINFINITYペースで進みます。

いや、ペースというよりはほぼ完封しているぐらいに菊池・松房組には反撃の糸口すら与えません。

ただ、ししむぞにはこれが優勝するためには1日2試合ということを意識しすぎての攻め急ぎに見えてしまったんですよね。。。

案の定、10分を過ぎたあたりから若干動きが鈍り始めると、ローンバトルの続いていた松房選手を菊池選手が庇い、そのまま分断作戦に出ました。

リング上での丸め込み合戦を制したのは松房選手でした。

22年前に見れなかったINFINITYのタッグフェスタ制覇は今回も幻となってしまいました。



それにしても大阪プロレスの歴史を築いてきたザ☆虎ビリーとINFINITYから勝利した菊池選手と松房選手は大阪プロレスや道頓堀プロレスの明るい希望ですし、このタッグフェスタを制した三原一晃選手とTORU選手は沈みかけていた大阪のプロレス界を守り続けた“現在”を支える選手たちです。

これが世代闘争の号砲になるかはわかりませんが、2023年の大阪プロレスも確実に面白くなるぞと改めて実感した大会でした。