6月28日、ライオンズで投手コーチを務める森慎二さんが亡くなりました。
その前日には療養により休養が発表されていましたが、まさかの悲しいお知らせとなってしまいました。

森慎二さんは自分のライオンズ応援史において、絶対に欠かすことができない選手でした。
池ちょんがトレーディングカードを本格的に収集し始めたのは1993年のことでした。
その翌年の94年からはコレクションしたカードを持って、藤井寺球場の外野席で野球観戦するのが楽しみの1つでした。
藤井寺球場はブルペンが内野席と外野席の間にあったので、投手陣のサインが貰いやすかったのです。
潮崎哲也投手や橋本武広投手などにいただいたサインカードは今も大事に保管しています。
そして、97年に入団した森慎二投手のパワフルでダイナミックなピッチングフォームに魅力を感じて、応援したい、サインが欲しいなぁという気持ちになりました。
では、ここで藤井寺球場の出番…というわけにもならず、97年に大阪ドームが完成したことにより、藤井寺球場は準本拠地扱いとなり1軍公式戦は開催数が一気に減ってしまいました。
大阪ドームはご存知のようにブルペンは観客からは見えない場所にあるので、今までの手法は使えなくなってしまいました。
諦めようかと思っていたときに知ったのが“TTM”という方法でした。
簡単に言うと、ファンレターと共にお願いをする方法です。
全ての準備を整え投函、それからは学校帰りにポストを開けるのがドキドキでした(笑)
ある日、ポストには自分の文字で書かれた封筒が…。
初めてのTTMが返ってきたのです。
封を切ると、サインが入ったカードに加え、もう1枚見覚えの無いカードが入っていました。
どうやらファンクラブ用かファンサービス用に作られたオリジナルカードのようで、森慎二投手のご厚意でいただくことができました。

こんな経緯があったので、コーチとしてのライオンズ復帰は本当に嬉しかったです。
リリーフ中心ではありましたが、先発の経験もあり、メジャー挑戦や独立リーグの環境も知っているなど良い指導者になる可能性を十二分に持っていましたから。
事実として、大石投手がどん底の状態から這い上がってきたのは間違いなく森慎二コーチの手腕だと思います。
まだまだ、一人前に育て上げてほしい投手はたくさん居たのに…。

今シーズンが終わったとき、教えを乞うた選手たちの活躍でよい報告をするのが最大の供養ですよね!
森慎二さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。