まず先週のハイライト&バックステージのインタビューが流され、スキットへ。
ビリーのテーマ曲が流れ、ビリーとペッキーがリングイン。
ビリーがマイクで、ペロの「隠された力」を解放するモノをペッキーが持ってきたと言い、ペロを呼び込む。
ペロがリングインしたところで、ビリーはペッキーから紙片を受け取り、これが探していたものだと説明。
それはなんと「ペロの血統書」であった。
そう、ペッキーはペロの出生地であるメキシコ(!)に問い合わせ、取り寄せたのだと言う。
そして、その血統書には驚くべき事実が書かれていた。
ペロの祖父は犬ではなく狼だったのだ。
つまり、ペロには犬の血以外にも凶暴な狼の血が流れているらしい。
その今は眠ったままの狼の血が覚醒すればベルトを獲れるぞと言ったところで、タッグチャンピオンが登場。
バファローはそんな血統書はニセモノだと言ったうえで、たとえペロに狼の血が流れていようとも、バファローには猛牛の血、QUALLTには恐怖の大王の血が流れているから怖くないと発言。
完全にバカにされたビリーとペロはメインでの必勝を誓い、スキットが終了。

〜第1試合〜
両者が入場する前にふとリングを見ると、松井レフェリーがおらずに別の人物がいる。
すぐには理解できなかったが、どうやら新しいレフェリーのようだ。
(公式サイトを見てみると、本日デビューの新人レフェリーらしい。頑張ってくださいね。)
さてさて話を戻して、まずはラ・内田が入場。
何気に雰囲気が本当にプロレスラーらしくなってきた気がした。
続いて、デルフィンが入場し、試合がスタート。
序盤はグラウンド中心の良い意味で静かな展開。
でも、キャリアで圧倒的に勝るデルフィンが常に攻撃を仕掛ける展開で、内田にとっては厳しい時間が続く。
客席からも内田に対する声援は徐々に大きくなっていくもののデルフィンの壁は分厚く高い。
攻撃は単発で終わり、そして何倍もの強さで反撃がやってくる。
中盤、ドロップキックを機に内田がラッシュっぽい攻撃を見せたが、デルフィンは全てを受けきった。
そろそろ終わらせようと思ったか、デルフィンが垂直落下気味にブレーンバスター。
正直、これで終わりと思ったが、内田はギリギリのところで肩を上げた!
しかしデルフィンは動じることなく、ラストはスイングDDTからのデルフィンクラッチで3カウント。
デルフィンのプロレスに関する懐の深さを感じた一戦だった。
しかし、内田もよく踏ん張っていたと思う。
まだまだ初勝利までは遠いと言わざるとえないが、一歩一歩前に進んでいってほしい。
ちなみにレフェリーに関して。
やはり、ぎこちない部分が多少あったのは事実だが、全体的に邪魔にもならずに良いジャッジだったと思う。
きっとデルフィンは、内田のことも考えながらかつ小山レフェリーが裁きやすいように試合をしてたように感じた。
やっぱりデルフィンはスゴイ選手だ。

〜第2試合〜
試合前にVTRが流れる。
最近の不振さに落ち込むタイガースマスクを練習生の「ことみちゃん」が励ますといった感じ。
励ますたびに調子付くタイガースマスクの姿は「タイガースマスク試練の7番勝負」の頃と変わらない。。。
先にリングインしたタイガースマスクはマイクを握ると、前週のビートル戦の敗戦について語る。
単刀直入に言うと…ビートルは強くないし、負けてあげたそうです。
ちなみにリングサイドにビートルは不在でしたが、ミラクルマンはしっかりいます(かなり笑ってました)。
今日の対戦相手であるトルトゥガーについても少々バカにしてから、自ら呼び込んだ。
いつものごとく、のらりくらりと入場&リングインしたとともに、トルトゥガーは俺は強いと大宣言!
試合が始まり、その大宣言を見せつけようとばかりに、タイガースマスクが仕掛けてきたヘッドロックを振り解こうとした…が、3度ほどチャレンジしたものの結局解けずに終わる。
ここからは一進一退というか、どちらも決め手に欠きリズムを握れずに試合は展開。
普段なら、タイガースマスクは一方的に主導権を握って進めれるほどに実力差があるはずの相手なのだが、このように膠着状態になってしまうあたりが、タイガースマスクの不振を示しているのかもしれない。
ラストは、いったん外したカメのコウラを再び着ようとしているトルトゥガーの背後から丸め込んだタイガースマスクの勝利。
う〜ん、、、「らしくない」勝利です。

〜第3試合〜
ある意味、今日1番の注目カードかもしれない一戦。
まずはくいしんぼう仮面のマネージャー「エリトモ」が入場してマジック披露。
え〜…指定席からだとタネがバレバレです(笑)
それはさておき、くいしんぼう仮面が入場。
続いては、えべっさんが入場。
本当は最後に大黒さん(久々の参戦!)が入場のはずが、えべっさんとほぼ同時に入場!
少し奇妙な踊りをしながら、えべっさんよりも先にリングイン。
リングに上がっても奇妙な踊り(えべっさんのテーマ曲に合わせて)が続き、それにくいしんぼう仮面も呼応。
2人ダンスタイムとなりました。
なんだかんだで3人がリングに揃うと、まずえべっさんがマイクを握って大黒さんを紹介。
大黒さんにマイクを託すと、踊ろうということになりブリブラ開始(エリトモ、ことみちゃんらも参加)。
終わると同時に、まず大黒さんが松井レフェリーに暴行…えべっさんも便乗。
やっと試合が始まると、まずは3人が組み合い…ウェーブで笑いを誘う。
そして、まず最初の標的となったのが大黒さん。
くいしんぼう仮面とえべっさんの連係に見事にハマってしまい、1人蚊帳の外へ。
いつまで経っても絡んでくれず、寂しさのあまり(?)か放心状態に。
松井レフェリーが呼んでも反応なし。
ようやく、くいしんぼう仮面とえべっさんが混ぜてくれ、その場はなんとか丸く収まった。
と、ここまでは個人の戦いが繰りひろげられたが、ここからは裏切り劇場の始まり。
まず、最初に組んだのは「ともだちコンビ」のえべっさんと大黒さん。
コーナーのくいしんぼう仮面に向け、えべっさんが大黒さんをコーナーへと振る。
大黒さんは期待に応えてボディプレス、えべっさんもそれに続く…と見せかけ、大黒さんをスモールパッケージで丸め込む。
なんとかキックアウトした大黒さんであったが、えべっさんの裏切りに怒り爆発!
それに乗じて、くいしんぼう仮面が大黒さんに共闘を申し出る。
大黒さんもそれを快諾し、まずはえべっさんをコーナーに準備。
そして、自身はくいしんぼう仮面に振ってもらい、えべっさんにボディプレス。
続いてくいしんぼう仮面もそれに続く…ことはなく、またも大黒さんを丸め込みに。
これもキックアウトした大黒さんであったが、ここで思わず「メチャクチャや」と本音がポロリ(笑)
その後、えべっさんはまたも大黒さんと結託したものの、それは「えびすワールド」への招待状だった。
大黒さんをコーナーへと登らせて大黒さんを飛ばせるのか思いきや、えべっさんはそれに背を向け、くいしんぼう仮面をスリーパーでじわじわと締め上げる展開に。
またもコーナで固まる大黒さん。
続いては、ムーンサルトの指示を出して大黒さんを再びコーナーへと登らせる。
くいしんぼう仮面をボディスラムで仰向けの状態にし、今度こそは上手くいくかと思いきや、大黒さんのムーンサルトは自爆に終わる。
なぜならば…大黒さんの登ったコーナーとは逆サイド側のコーナー下にくいしんぼう仮面はいたのだ。
えべっさんの策略に見事にハマった大黒さんであった。
ただ、ハメられたのは大黒さんだけではなかった。
そろそろフィニッシュというところで、くいしんぼう仮面を捕獲したえべっさんが、「ともだち!オレごと刈れ〜!!」と禁断の技を指示。
またも素直に従おうとした大黒さんであったが、結論として「オレだけ刈れ」になってしまった。
これでえべっさんは完全にKO状態に。
「オレごと刈れ」は何とか脱したくいしんぼう仮面だが、直後に大黒さんの大外刈りが見事にきまり3カウント。
大黒さんが久々の参戦で、結果的には勝利を飾った。
試合後のマイクでえべっさんが、「そういえば、タッグリーグの時も大事な時にオレだけ刈られたな」とポツリ。
…確かにありました。
最後は、観客全員立ってのブリブラで前半戦が終了。

〜第4試合〜
ここからが今日の後半戦となる。
先に入場は、ビートルとオリエンタルという府立でのMWFタイトル戦を闘う両者。
続いて、MA−G−MAとユタカが入場してきたところで、なぜかオリエンタルがヒートアップ。
異様と言えるほどにまで、MA−G−MAを過剰に意識して両者の間には火花が散る。
そのままの流れで、試合は場外戦から幕を開けた。
言うまでもなく、場外は岸和田愚連隊の庭である。
セコンドこそ付いていないものの、ありとあらゆるものを使いペースを握る。
完全にペースを掌握したところで、闘いの場をリングに戻した岸和田愚連隊。
ターゲットをビートルに絞り、連係技・反則技でオリエンタルとのタッチを許さない。
ようやくビートルがドロップキックでこの苦しい状況から脱し、オリエンタルとのタッチが成立。
気力充実のオリエンタルは、前回来日時より一段とたくましくなった体からは想像もできないような華麗な技を見せつけ、岸和田愚連隊に傾いた流れを一気に引き寄せる獅子奮迅の活躍ぶり。
その後、MA−G−MAのラストライド(やや不完全気味)で叩きつけられるものの、連発を狙ってきたところを見事に切り返し、場外に転落したMA−G−MAに対しては、いつも見るたびに驚かされる、コーナートップから場外へのケブラーダで分断に成功。
さすがの岸和田愚連隊も分断されてしまうと打つ手もなく、
ユタカとの一騎打ち状態に持ち込んだビートルがテキーラサンライズで3カウント奪取!
オリエンタルは、勝利を飾ったビートルの健闘を称える一方で、MA−G−MAとはヒートアップの状態が続き一触即発状態。
実現の可能性は極めて低いだろうが、両者のシングルマッチは見てみたい組み合わせだ。
試合後、マイクを握ったビートルは、勝利に浮かれるオリエンタルに釘を刺すかのように、MWFのベルトは日本に置いていってもらうと宣戦布告をして、お互いの力を出し合ってイイ試合をしようと握手をした。

〜第5試合〜
本日のメインは6人タッグマッチ。
まずはビリーのテーマにのせて、ビリー&ペロ&Gammaが入場。
続いてはQUALLTのテーマがかかり、QUALLT&バファロー&イステリアが入場。
岸和田が登場と同時に、珍しくUGMが急襲をかけて岸和田へと突進する。
3方向に分かれた場外戦ではド派手なファイトが行われたようで各所から歓声が沸き起こる。
とりあえず、リングに戻ると、まずはペロとバファローとのマッチアップから。
スキットで散々侮辱され見返したいペロであったが、どうも精彩を欠き、ここはバファローに軍配。
入れ替わりで入ったのは、GammaとQUALLT。
ここでは、Gammaがルチャ技を用いてQUALLTを翻弄。
締めにはバク転を見せる余裕も。
最後は、ビリーとイステリアのマッチアップ。
お互いのプロレスラーとしての下地はメキシコ。
それを証明するかのような華麗な展開が続くも、ここはイステリアが一枚上手だった。
流れるようなタッチワークでビリーを完全に捕獲。
開始早々だというのに大技が続出し、危うく3カウントが入ってしまいそうな場面も。
Gammaは効果的にカットに入ったものの、ペロはどうもタイミングを逸してしまう。
ビリーがなんとかピンチを切り抜け、タッチが成立するものの、肝心のペロがブレーキに。
終盤、ビリーがファイヤーバードの態勢に入り、最大の勝機を掴んだのだが、ペロがQUALLTを逃がしてしまい、ファイヤーバードは不発に。
入れ替わるようにGammaがタイミング良くリングインし、バファローのバックを取ってジャーマンにいこうとしたが、またもペロのカットを振り切ったQUALLTが、Gammaに強烈な股間突き。
そのスキをついたバファローがスモールパッケージで丸め込んで3カウント。
狼の力を見せつけるどころか、完全なブレーキとなってしまったペロ。
大阪府立まで残された時間はもう半月しかない。
タッグタイトルマッチのカギを握るのがペロだというのは誰が見ても明白。
ペロは秘められた狼の力を覚醒させて、自らのマスクを守ることはできるのだろうか??