第1試合は大阪プロレスにおける巨人対決である。
今日が選手会長選挙ということもあってか、離れ際などやけにクリーンなQUALLT「候補」。
いかんせん、QUALLTが的場の技を受けているという感があったが、これも大阪王者の務めか。
アルゼンチンバックブリーカー、一本足へッドバットなど繰り出した的場だったが、QUALLTのボディプレスで圧殺。
ただ、的場も試合内容は徐々に良くなっている。
初勝利も近い…か!?

第2試合は、恒例ともなりつつある3WAYマッチ。
軍団勢力的な構図を考えると、UGMのGamma&ミラクルマンvsデルフィン軍団のペロとなる。
が、形勢不利と見たのか、ペロが「悪人面(Gamma)がいる!」と説き伏せミラクルマンと結託。
思い起こせばこのタッグ、つい最近のタッグフェスタ出場タッグでもある。
こうなると試合は一方的なミラクルマン組のペースである。
連携もしっかりと決まったところで、ペロがペッキーにお茶を要求。
このお茶の要求が悲劇の始まりだった。
ペロに頼まれ、ミラクルマンがGammaを羽交い締めにして捕獲。
ペロはお茶を口に含んで、Gammaに向け発射しようとしたのだが…攻撃を受けたのはミラクルマン。
続いて、Gammaがミラクルマンを羽交い締め、ペロのお茶攻撃をアシストしようとしたが、今度の被害者はGamma。
この攻撃で怒り心頭のGammaとミラクルマンがついに結託。
同じ要領で、Gammaがペロを捕獲して、ミラクルマンのお茶攻撃を待つ。
しかし、ペロはGammaから逃げ出すと、お茶を口に含むのにもたつくミラクルマンにキックを一撃。
なんと、ミラクルマンのお茶攻撃はあろうことか松井レフェリーに襲いかかる。
これから何が起こるだろうかと静まり返る場内。
案の定、ミラクルマン&Gammaに激しく怒る松井レフェリーを利用したペロが、高速カウントでのダブルフォールに成功。
試合後、まさかの敗戦を喫したGammaは、逃げ遅れたペッキーに襲い掛かると、馬乗りに。
十分にお茶を口に含んでから、仕返しと言わんばかりのお茶攻撃をお見舞いした。

本日のべストバウトになるかもしれない一戦。
昨年の天王山優勝のMA−G−MAとべスト4のタイガースマスクのシングルだ。
予想に反して、序盤は静かな展開を繰り広げる。
しかし、中盤以降、場外やラフを巧みに使いこなしたMA−G−MAが完全に主導権を握る。
タイガースマスクも何とか流れを引き寄せようとしているのは感じるが、MA−G−MA相手となるとやはり難しい。
最後は必殺のラストライドを出すまでもなく、あっさりとMA−G−MAが勝ち名乗りを受けた。
期待が大きかっただけに、とても消化不良に終わったことが残念だ。
まだ、ケガから復帰して間もないこともあるが、今日のタイガースマスクには合格点なんて全く出せない。
そして、試合後にリングを叩いてまで悔しがっていたタイガースマスク自身が、そのことを最も理解しているだろう。

第4試合はタッグマッチ。
無事にチカコを取り戻したユタカはもちろんチカコとともに入場。
その後、テーマがかわり冨宅飛駈が入場。
岸和田の入場も終わり、リング上に選手が揃うと、やはり冨宅への声援が少ないのが顕著となる。
参戦の仕方が微妙であったために、ファンも応援しにくいのは事実であろう。
新日本プロレスにも参戦しているようだから、そちらに専念した方がイイのではとも感じてしまう。
さあ、試合に話を戻そう。
冨宅とのシングルで共に敗れているバファローとゴアは序盤から冨宅を過剰に挑発。
特にバファローはグラウンド勝負に誘い出るなど積極的だった。
こんな状況だからこそ、奮闘を期待したいユタカであったが、ほとんどの攻撃が単発で終わってしまう。
ウラカン・ラナやアストロシザーズなど、1つ1つの技が素晴らしいがゆえに気になった点だ。
ただ、これにはタッグチームとしての成熟度も影響があるのは否定できない。
ゴア&バファローは既に何回も組んでいるので連繋などがスムーズ、合体技もある。
一方のユタカ&冨宅というのは、おそらく初タッグであり、特に冨宅はスポット参戦なので、ユタカと絡む機会自体が少ないために、どうもギクシャクしているように見えるのだ。
そして試合は、バファローが冨宅を場外で固定してる間に、ゴアがユタカからフォールを奪取。
やはり、タッグの完成度が勝敗を分けた。

ホリパラのメインを締めるのはやはり、くいえべの絡みである。
お決まりのムーブも、今日は全日本プロレス荒谷選手が観戦に訪れているとあって、微妙にアレンジが加わる。
ただ、ここでビリーから「荒谷さんに頼ってるだろ!」とえべっさんに厳しいツッコミが入る。
さすがツッ○ミマ○クだ(笑)
試合はこの後に選手会長選挙の開票を控える、ビリー&えべっさん組が優勢に進めていく。
全日本所属の荒谷選手を意識したのかしてないかは定かでないが、えべっさんの全日本メドレーも完全成功。
そして最後は、ビリーのファイヤーバードでくいしんぼう仮面をピンフォール。
ビリーは勝ち名乗りを受けると共に、マイクの握ると選挙での勝利も確信していた。

さぁ、全ての試合が終わり、選手会長選挙の結果発表だ。
投票は、今日来場した全ての観客(きっと荒谷選手も含むのだろう)+大阪プロレスのスタッフで行われた。
立会人の的場に促されて、全候補者がリングに集う。
運命の結果発表!!
1位となったのは、えべっさん。
会場の子供人気が大きな支えとなったようである。
さぁ、えべっさんによる当選の挨拶が始まる…といった時に、練習生が登場。
一言二言、的場に耳打ちをする。
驚きの表情の的場から報告されたのは、えべっさんの買収行為、つまり選挙違反である。
どうやら、えべっさんは選挙前日に、練習生を食事に連れていき、御馳走をしたようである。
えべっさんの失格により、繰り上げ当選となったのはビリーだ。
しかし、こちらも挨拶を行おうとした所で、練習生が報告に訪れる。
今度は経歴詐称が発覚!!
試合前の「最後のお願い」で、ビリーはタイガースマスクとともにビラを配っていた。
そこには「カリフォルニア大学卒業」との記載があった。
だが、調べてみると実在しない大学であることがわかったのだ。
また、「昆虫博士」との記載もあったが、実際、ビリーは昆虫に疎いこともわかった。
となると、次点はくいしんぼう仮面である。
無口な選手会長の誕生かと思われたが、こんな展開になると誰もが練習生の動向を伺う(笑)
動いたっ!!今度は何だ!?
くいしんぼう仮面は、会場向けの「ばかうけ」を食べていたことが判明。
これが横領となり、またしても選挙違反者の誕生である。
もう残りは1人、QUALLTしか残っていない。
仕方なくといった感じに、的場がQUALLTの当選を告知すると、応援のゴア、バファローを加えた3人でバンザイ。
ところが、「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ」と続いた時に、タイミング良く的場が「なしよ」と。
ちょうど練習生から驚愕の事実が届けられたのだ。
その驚愕の事実とは…!?
なんとQUALLTは大阪プロレス旗揚げ以後、1度たりとも選手会費を払っていなかったという。
これは選挙違反以前の問題、立候補の資格自体なかったのである。
結局、立候補者は理由は色々とあったが、全員が自滅という形になってしまった。
どうなる選手会長の座??
その時、えべっさんが一言、「オマエ(的場)がやれよ」と。
全員が同調し、次々とリングを去っていく。
残された的場が新選手会長となりました。